Lの世界

ご存じの通りレズビアンバイセクシャルの話です。
セクシャルマイノリティに御理解のない方は
この先の内容お読むことをお勧めいたしません。


単なる偏見による批判は受け付けませんのでご遠慮ください。



このアメドラは2003年〜2008年に製作されたもので
シーズン6まであるけど、日本ではまだシーズン5まで
しか放送されてないのね(レンタル屋の基準として)。


てか邦題が『Lの世界』と付けられたから、ずっと『the L world』
と思っていた原題が本当は『the L word』だったんだ。
しかもシーズン1を見終わる直前にやっと気づくオイラって(笑)


だから「Lの世界(Lesbianの世界)」というより
「Lから始まる言葉」と言った方が適切なのかな。
Lesbianはもちろん、LoveとかLifeとかね。



最初はほんの軽い気持ちで、どうせちょっとエッチなビアンの話だけだろう
と思っていたが(もはやアダルト映画を観るような気分でw)、
観てるうちにどんどんストーリーにハマってく。


二週間以内にシーズン1と2を制覇して、すぐに3と4も借りてきて
まだ5も出てないのに最後まで気になる気になる。。。
(先々月にシーズン5が出ましたが)



おもろいやん!


いや、これは深いぞ。
色んなエピソードがあって色んなキャラが出てくる。
どのドラマもそうだけど『L』はそれ以上に新たな人物が登場したり都合上消えていったり(消されたり?w)で。もちろんレギュラーの数人はそのままだが。


ときに社会問題や差別問題、大いに複雑な人間関係まで。
ホント沢山の事を考えさせられる。



一番ゲイの文化がオープンなのアメリカでも
今さら差別するようなことは少ないのでは?
と多分みんなもそう思っているだろうけど、
ところがそうではないみたい。


まぁ同性愛者であるだけで犯罪者扱いにされる時代に比べれば
どうだってことはないかもしれないけど、
未だ宗教では禁止されてる(=タブーな)とこが多い。


私が今でも無宗教でいる理由の一つでもある。
そんな神なんか信じないし そんな神様なんていらないから。
別に自分が同性愛者ではないがな(強いて言ったらバイですけどw)


そもそも「信じる者は救われる」って何?
じゃーつまり信じない者は死ねってこと?!
考え方が可笑しいもん!!(○○教を全否定してるわけじゃないからね)


恋愛対象が男性であろうが女性であろうが
そんなに重要なこと?
性的嗜好が違うだけで仕事上でも差別されるような世の中って
もどかしいところね。。。


同性愛者を軽蔑してるやつらはだいたい、
ゲイのセックスを想像するのが気持ち悪いからだとか
言う人はいるけども、ホント笑っちゃう話です。


いや、だってそれはあなた達には関係ないんでしょ?


街中のカップルたちを見て、その人らがそういう行為してるのを
想像したりするわけ?
先入観にとらわれて偏見以外の何ものでもない。



ある友人が、ゲイは別に嫌いじゃないとは言ってるけど
もしそれが自分の子供とかとなったらやっぱりイヤなんだって。
お言葉ですが、それって結局差別と言いますよ?
なんだかんだ言って、自分や身内に関わってたらやっぱり嫌だとか。
まったく何もわかってないんだね。


ゲイたちはそんなキレイ事が聞きたいわけじゃないんだ。
自分の親に友達に、ただ認めてほしかっただけなんだよ。
人格もが否定される前に。


そういえば、『L』でもそんなエピソードがあったな。
主人公の一人は、長年連れ添ったパートナーと人工授精という方法で
子供を授かることになったが、親にずっと認めてもらえないでいる。
相手の人をあえて苗字で呼んで名前を一度も呼んでもらったことがない。
もちろん顔もまともに見てもらえなかったり。


やがてその親は末期ガンで入院したのだが、死期が近いことを悟ったのか
ある日突然、初めて娘のパートナーである子を名前で呼んだ。
と、ここまではよかったんだが…


その親が息を引き取る直前に、病室に置いてある娘と相手が
二人で仲良く写っている写真をそっけない顔で睨んだまま死んでった。
しかも目は開けたままだった(怖っ)!


結局最期まで気に入らなかったんだね。と思うと
なんとも皮肉なこと。
この脚本を書いている方はどんな思いで書いたんだろうね。。。



人種差別と同様、すべての偏見を無くすことは難しいだろうけど、
少しでも普通な目で見てあげることはできないのでしょうか。
彼ら(彼女ら)は別に人に害を与えてはいないから。


でも『L』みたいに友達同士で恋人交換みたいなことしたり
失恋した者同士が関係を持ったりするのはちょっと、
そこら辺の人間関係は大丈夫なんかな〜(汗)


つーか普通にあり得ないし(笑)
と思ってる私はまだ浅い?w


さすがオープンな国アメリカだなと思いつつ、
今日もテレビにくぎ付けでいるオイラがいました。